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【報道系】わちゃわちゃ

第10章 NEWS的クライシス。




「そもそもだけどさ。
オレら普通の恋愛なんて無理じゃん。

だって、超――厳しい目でチェックする姑が
全国にいるようなもんだからね。笑

かといっていつまでも右手が恋人ですぅー
もなんか、やじゃん。

やだし、やっぱそれじゃ
色気ってでないじゃない。

でもね、盛大に矛盾してンのよ、コレ。

セクシー! とかって歓喜する割に
オンリーワンの女性と営むのは赦せない

っていうのが
一般的なファン心理ってヤツみたいだし?

極論だけど…、
そうなるか、

性欲処理の為に
気持ちの通ってない関係を持って
醜聞まみれになるか。

ほぼほぼ、二択だからね?

だから、今のオレらの状態が
成れの果てなんじゃないの?」

「……なるほどね。
わからなくは…ない。」

「で、話戻すけど…。

手越が経験不足だからしないって
言ってンじゃないの。

まっすーが手越のコト大切にして
慣らしてくれてる最中だったんでしょ?

悪いけど、そこに横入りして突っ込めるほど
小山、鬼畜じゃないのよ~。」

「でも、聞いてたろ?
さっきの電話…。

まっすーと、
そういう関係に戻るとか…

ありえねぇから。。

だから、操立てたところで、さ…。」

「まぁ……、今は仕方ないよ。
今は言われたばっかだから。

ショックで自暴自棄になりたい気持ちは
よ―――くわかる!!

でも、それに任せてヤんのは絶対にダメよ!

一生に一度きりだからね?
それは大切にしないと、ダメなやつだよ。」

「……そうかな。」

「もちろん、そうだよ。
ね? 今日はもう、帰ろ。」

「……帰るか。w」

「大丈夫? 一人で…。
オレん家、来てもいいけど…来る?

あ……まぁ、シゲがいるけど…。」

「何だよ、ソレw 行かねーよ!
なんつーか……生々しいわ!!w」

「あ、そうですか?
それはなんといいますか…

申し訳ございませんとしか
言いようがありません。苦笑

ま、冗談はさておき。
帰りましょう!

心配だから一緒に乗って、
手越ん家まわってから帰るからね。」

「ん、ありがと。
いろいろ、ごめんね……。」


手越を自宅前まで送り届け、
オレも家路を急ぐ。


シゲちゃん、褒めて!
オレ、留まったよ!!


逸る気持ちを抑えて
慌ただしく玄関を開けると




―――シゲは、居なかった。













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