第2章 手越的増田。
「へぇー。」
「なるほどねぇ。」
……はい来た!
はい来ましたーー!
上からマスダッ!!
モテについて語ってるオレの話に
適当に相槌を打つまっすーは
なーんか上からな感じで、
てごにゃん正直ぷんこちゃんですよ!!
でも、オレはオトナだからね!
イライラしてる態度なんてみせないけどね!
オトナの余裕ってやつですわ!
でもさ、
だいたいなーんでまっすーがモテんのか
正直わっかんねーんだよなーー。
だって、オレのがイケメンだし!
増田さんみたいに気難しいやつ、
頼まれたってやだけどね! オレは!
まぁ……そりゃさ
確かにいい声だよ、まっすーは。
初めましてのとき、オレもそう思ったし。
でもさ、まっすーの声が子宮にクル
とか言ってる女子に
耳元で言ってやりたいわけよ、オレは。
オレのビブラート聴いてみ?…ってさ。
そんなことを考えてたら
一本目の収録が終わって
休憩時間に入ってて。
「てーごし。どした?
オレ、何かやなことしちゃった?」
そうやって甘い声で
聞いてくるこの男…
「べっつに!」
「なんだよ。反抗期かよー。
それとも生理前なの?w」
「だから、何もないって!」
「ほんと…?」
もう! あんましつこいと
裏ではこーんなツッコミしてるって
ファンのコに言ってやんぞ!!
「まっすー、ちょっとしつこい!!
オレ、しつこいの嫌いって知ってるでしょ?」
「……ごめん。」
そう言い残してしょんぼりした背中で
ブースのドアへ向かう増田さん。
っ! なんだよ!
何なんだよこの男はよ!!
ホントに年上かよ!
先輩かよ!!
「……まっすー、ごめん。
今日サッカーで負けてイライラしてた。
当たって、ごめん。」
「ほんと? それならよかった!
オレ、トイレッ♪」
パァァ⤴️って効果音が
聞こえてきそうな笑顔を咲かせて
ブースを出ていく増田さん。
はぁ………疲れる……。
だいたい、
最近のオレは何でこんなに
イライラしてんだろ。
まっすーがなんか…
なんていうかその……
最近、
キレイ…っていうか、
まっすーって
呼びにくいっていうか、、
顔や雰囲気にまっすーっていう呼び名が
似合わなくなってきたっていうか…、
だから、
正直戸惑ってるオレがいたりする。。