第4章 テゴマス的タチ位置。
「それは、なんというか…
ごめんなさい!w」
「ほんとによぉ!!
でも、まぁ…、まぁ、いいか。笑」
「和解ついでにさ…チューでもしとく?w」
「ばっ! やんねーよ!!笑
バカちんがー!!w」
「笑。そんなこと言って…。
最近オレの唇とか
喉仏ばっか見てたクセに…。」
「見てねーし!!」
「…見てたろ?w」
「見てねーってばっ!!」
「照れてンのは可愛いけど…
嘘は好きじゃないなぁ。。
ね…、見てたよね?」
「ちょっと!!
まっすーしつこい!!」
まっすーが
にじり寄ってくるから…。
ドンッ!
オレはドアに追い詰められて
そんなオレを閉じこめるように
増田さんが片腕をついた…。
妖艶な視線で見下ろしてくる増田さんに
オレの心臓はショート寸前で…。
「聞くの、これで最後だからね?
……見てた、よね?」
「見て…た…。」
オレがそう答えるとさっきの色香を
一瞬で消し去り、
「でしょ♡」
そう言って軽く頬に口付けをして
ソファに戻る増田さん。
呆然と立ち尽くしてるオレに
「早くこっち来なよ。笑」
そう言って
また何事もなかったかのように笑う。
「……まっすーさ、
やっぱり、オレのコトからかってんの?」
「何、口が良かったの?笑」
「そういうコトじゃ…なくて!」
「じゃあ、どういうコトだよ。笑」
「……もういいよっ!
まっすーはやっぱズルいよねって話!!」
「…てごしってさ、前にオレにしたキス
覚えてないんでしょ?」
「……相当酔ってたから。。
つーか、酔ってないとできないから!
むしろ、するために酔ったから!!
笑えば?
バカみたいって思ってんだろ?!
オレだって思うし!
笑えばいいじゃん!!」
「……笑うと思う? オレが。」
まっすーは…。
ホントに茶化してほしくないところでは
絶対に茶化さない。
そんなこと、オレが一番よく知ってるし、
だから、オレはまっすーのコト―――。
涙が溢れてきて
下を向いてたオレの顎を
持ち上げて口付け、角度を変えて
舌先を滑り込ませるまっすーに
呼吸を奪われ、熱い吐息が漏れる…。
口の端から零れ落ちた唾液を指で掬って
艶かしい表情をしたまっすーが味わって。。
「……思い出した?
お前がオレにした、罪深いキス。」