第11章 柑子色(こうじいろ)
『あ~楽しかった🎵』
いや~久々に思いっきり体動かしたな~
嶋「凄いな結月ちゃん」
滝「何でバレー部に入ってねえの?」
烏「ちょっと待て!!おまっ何だあれは!!」
鬼の形相で詰め寄ってくる繋心に数歩後ずさる
『あ、あれってどれ?』
烏「全部だ全部!!サーブ、レシーブ、スパイク!
どれもそこいらの奴よりもうめえじゃねえか!?」
『そうかな?幼稚園の頃から幼馴染とずっとやってただけだけど』
烏「幼馴染?なんだ有名な奴か?」
『梟谷の木兎光太郎と赤葦京治です』
嶋「Σあっ!木兎って全国でも5本の指に入る奴じゃないの?!」
滝「でも、梟谷って東京だろ?」
『私この夏に東京から引っ越してきたので』
話しながら外していたブレスレットを付け上着を着る
『それじゃあ今日は楽しかったです
また誘ってくださいね』
烏「結月!近いうちに坂ノ下商店に顔だせ」
『分かったバイト休みの時行くよ』
嶋「結月ちゃ~ん気を付けて帰るんだよ~」
『はーい!』
手を振って皆に別れを告げ歩き出した
今日はお母さんが帰ってくるのが遅い日なので夕飯は結月が作る
何作ろうかな~
あっそうだ!孝支にリクエスト聞いてみよう
🎵🎶♬
菅<結月!どうかした?!>
速っ!!ワンコールで取ったよ!?
『部活お疲れ様。晩御飯だけど何食べたい?』
菅<へ?晩御飯?>
『そっ何が良い?』
菅<麻婆豆腐!激辛で!?>
『激辛?ああ、うんわかった
今から買い物して帰るから』
菅<楽しみに待ってる!>
ブツッと通話を終了して嶋田マートで買い物をすませ家に帰った
お帰りと孝支が笑顔で出迎えてくれた
晩御飯を2人で食べながらバレーの話をした
バレーの試合を観に行っていたと話すと
ほっとしていたが何故だろう?
試合に出ていたことは孝支には内緒
何か後々面倒な事になりそうだからなあ
菅「バレー好きなら部活見学においでよ」
『考えとく』