第11章 柑子色(こうじいろ)
いつの間にか転校手続きが出来ていて
真新しい制服を母に渡された
新学期が始まり結月は孝支と一緒に登校した
と言っても孝支は部活がある為随分早くに家を出た
菅「こんなに早く来なくても良かったのに」
『まだこの辺よくわかってないし迷うと困るから
それより部活見学しても良い?』
菅「勿論構わないよ!」
体育館に着くともうすでに大地と旭が来ていた
菅「オース!」
澤「おはよスガと...」
『"結月"って呼んで苗字だとややこしいでしょ?』
澤「じゃあ結月おはよう」
『おはよう大地、旭』
東「おはよう結月、スガ」
挨拶を交わして体育館の隅に腰を下ろした
暫くすると1年組が騒がしく体育館に入って来てネットの準備を始めた
田「あー!貴方はスガさんの妹さん!!」
西「Σ何ー!!同じ高校だったのか!?」
『おはよーええっと龍、夕』
西、田「「て、天使だ!?」」
笑顔で挨拶すると膝から崩れ落ち2人で手を取り合い涙を流して喜んでいた
朝練が終わり仲良くなったマネージャーの潔子に職員室まで案内して貰った
『ありがとう潔子』
清「またね結月」
担任に挨拶をして一緒にクラスに向かった
先生が先に教室に入り生徒に"転校生を紹介する"
と言って教室に入るよう言われた
『東京から来ました、菅原結月です
よろしくお願いします』
"どこの高校?"や"彼氏居るの?"と
あちこちから声が聞こえて来るそれに一つ一つ答えてく
『高校は音駒高校で彼氏はこっち来るときに別れて来ました』
菅「Σえ!毎日電話してるのに?!」
『それは幼馴染だよ
黙って転校したから煩くて』
光太郎に黙って転校して鉄朗から聞いたのか毎日のようにしつこく電話がかかって来ていた
クラスメイト
「何で菅原がそんなこと知ってんだよ?」
菅「あっ!」
『何でって一緒に住んでるから知ってるだけだけど?』
澤「スガと結月は兄妹だからな、義理の」
クラスメイト全
「「「Σええーー」」」
担「静かに!!まあそういう訳だ
っと、紛らわしいから名前は結月でいいか?」
『ハイ。それでお願いします』
同じクラスになるとは思わなかったよ
家でも学校でも同じって孝支は嫌にならないかな?
部活には入らないからいっか🎵