第10章 縹色(はなだいろ)
孝支に会うまでのお話
鉄朗と研磨に見送られて東京駅から仙台駅まで新幹線に揺られやって来た
只今の時刻は12時30分
13時に息子の菅原孝支が迎えに来ると言っていた
まだ時間がある為構内を見て回ることにした
20分程構内をぶらつき正面入り口横に立つ
荷物は郵送で後日届く予定で今は小さめの鞄に財布とスマホそれから孝支君の電話番号を書いた写真が入っている
部活中に撮った写真なのか黒いジャージを着て澤村と東峰と肩を組んで笑顔でピースサインをしている
後ろの方ではなぜか上半身裸の田中
爆笑している西谷
それを呆れ顔でみる縁下と木下と成田
ここのバレー部も楽しそうだな~
そんな事を思いながら待つこと1時間
只今の時刻は14時03分
『なぜ来ない!?』
時間間違えた?いやいやおばさん...じゃ無かった
お母さん確かに13時って言った!?
と言う事は私のこと忘れて部活してるのか?
そうだ!電話!電話番号知ってるじゃん私!!
スマホを取り出し発信ボタンに手をかけた
『部活中って携帯持ってないよね.....
はぁっ~仕方ない自力で行くか』
取り出したスマホのナビを立ち上げたがここでまた一つ問題が
家の住所知らねぇー!!仕方ない烏野高校行きますか
ナビに従いバス停に向かった
バス停には高校生らしき団体が居た
『あの~すみません
烏野高校に行きたいんですが
どのバスに乗ればいいですか?』
?「烏野高校?なんで?」
『は?なんでって理由言わなきゃ教えてくれないの?』
?「う~んどうしよっかな~
あっそうだ!名前教えてくれたら教えてあげる♡」
『.....結構です他あたります』
?「ざまぁ及川!振られてやんの!?」
?「ごめんね~コイツウザくて」
及「まっつんもマッキーも酷いっ!!」
?「うっせえーぞクソ川!?」
おぉぅ!何て事だまさか宮城に来て
いきなり青城4人組に会うなんて
奇跡か?!いや不運か?
目の前ではいつの間にか自己紹介が始まり
仕方なく名乗ることとなった
『し...菅原結月です』
及「結月ちゃんか~可愛い名前だね♡」
『どのバスに乗ればいいですか岩泉さん?』
及「Σえ!?無視!及川さんの事無視なの?!」