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ハイキュー<何色に染まる?>

第9章 灰桜色


鉄朗の家で過ごして一月ほどしたある日の夏休み
一組の夫婦が黒尾家にやって来て"菅原"と名乗った
結月は鉄朗の部屋で話が終わるのを待った


"養子縁組"とか"引き取りたい"とか
"結月ちゃんの意志を聞いて"とか
黒尾夫婦と話していたらしい


暫くして鉄朗のお母さんが呼びに来た


黒母「結月ちゃんちょっと良い?
大事な話があるの」


鉄朗の母と客間に入ると何となく見覚えのある人たちが居た


菅父「久しぶり結月ちゃん」


『久しぶり?』


菅母「GWに会ったけど覚えてない?」


『GW...あっ!お別れ会の時の!!
あれ?でも...どうやって行ったの?』


頭を抱えて考え出した結月


菅父「黒尾さんが新幹線のチケット取ってくれて
1人で宮城まで来たんだよ
そうですよね黒尾さん」


黒父「ああそうだったな」


『そっか...うんそうだよね!』


菅母「それでね結月ちゃん私達の養女にならない?」


『養女?』


菅母「そう。血は繋がって無いけど私達はイトコなのよ」


菅父「だからここで過ごすよりもイトコである私達の娘になって宮城で一緒に暮さないかい?」


『私のお父さんとお母さんになってくれるの?』


菅母「ええ」


その瞬間結月は笑顔になって了承した







































黒「結月、宮城に行くのか?」


『うん』


孤「クロ、寂しい?」


黒「離れるのは正直寂しい...
が結月が笑顔で居れるならそれで良い」


『ごめんね鉄朗
ずっと一緒に居るって言ったのに...』


黒「良い奴が居れば付き合っても良いぞ?
まっ俺よりもいい男なんて居ねえと思うけどな」


孤「そんなこと言っていいの?
きっとクロよりいい男いっぱいいるよ?」


『ふふっ鉄朗は遠距離恋愛向いてないよね
遠くの彼女より近くの女って感じ
私、遠慮なく向こうで彼氏作るから...
だから...鉄朗も、新しい彼女、作って...っ』


黒「...ああ、ありがとな結月」


泣きだした結月の頭を優しく撫でた


孤「連絡するから」


『うん!元気でね鉄朗、研磨』


夏休みが終わる一週間前に結月は宮城に引っ越して行った


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