• テキストサイズ

ハイキュー<何色に染まる?>

第7章 ダークグレー


あっという間の出来事だった
"一緒に行こう"と男に言われ"嫌だ"と拒否をした
すると男は持っていた刃物でいきなり両親を刺したのだった


男は取り押さえられながら叫んだ


男「結月は俺の物だ!!邪魔をするなら全員殺してやる!?
そいつらみたいにな!?アハハハハハッハハハハハッ」


狂気じみた叫び声が辺りにこだまする
駆け付けた警察官が犯人を連行して行く


動かなくなった両親には白い布がかけられどこかへと運ばれていく
その様子をまるで他人事のようにボーッと眺めていた





























あの惨劇から何日過ぎただろう.....
気が付いた時には両親の葬儀は終わっていた
結月は誰も居なくなった家の中で何をするでも無く
ただじっと自分の部屋で蹲っていた


ある日の夕方、鉄朗が様子を見に来たが結月はどこに居らず
慌てて研磨と捜しに走る
途中偶然出会った京治と光太郎にも事情を話し心当たりを片っ端からあたって行った


その頃結月は事件現場となった大通りにやって来ていた
そこにはたくさんの花束が飾られていた
ただそこに立ってボーッと花を見つめる


これは誰の為の花? 誰かここで亡くなったの?


両親が死んだことを認めたくない結月


ああそうだ、私これからバイトに行かなきゃ
施設を出るまでにお金をためないと一人暮らしするんだから


結月の目には赤色も青色も判別出来なかったのか
車が走っている横断歩道におぼつかない足取りで歩き出した


黒「Σ結月ー!!」


やっと見つけたと思ったのに結月は車に吹き飛ばされた


ドンッと言う衝撃を体に受け結月の意識は暗闇へと落ちた





















『アレ?ここどこ?』


黒「Σ結月!?」


兎「おじさん達亡くなったどういう事だよ!?」


赤「Σ木兎さん!!」


『そんな昔の事今さら何言ってんの?』


孤「?結月こそ何言って...」


『だって死んだのは確か幼稚園入る前だったでしょ?
だからあんまり両親の事は覚えてないよ~』


へらっと笑う結月に4人は困惑した
結月は悲しみのあまり両親の記憶を書き換えていた
自分は施設で過ごし両親は居ないと


首元に光るネックレスは
"幸せになれるネックレスだよ"と言われた記憶があるが
誰に言われたか忘れてしまった


/ 211ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp