第21章 銀梟と赤猫再び
合宿遠征 2日目
本日も快晴でぐんぐん気温は上昇中
『あちゃ~今日もまだ一勝も出来てないな~』
音駒、生川、梟谷に1セットも取ることかなわず
華麗な惨敗で裏山ダッシュの連続
「こんちは~差し入れ持ってきたぞ!?」
『わ~スイカだ!ありがとうございます
おーい英里!差し入れ届いたよ!』
英里とは生川高校のマネージャーの宮ノ下英里
胸元までの黒髪を二つにくくった笑顔で人当たりのいい子
宮「もうすぐ休憩だから切っちゃいましょう!」
みんなで手分けして切り分け皿に盛りごみ袋を持った
宮「皆さーん!
森然高校の父兄の方から
スイカの差し入れでーす!」
全
「「「おおーっ!!」」」
『順番に取りに来てねー』
日「うま~っ!」
木「Σおかわりー!!」
『光太郎食べるのはやっ!』
黒「あー...スマン」
ん?
澤「?なんだよ」
黒「...昨日お宅のメガネ君の
機嫌損ねちゃったかもしんない」
澤「え??」
『昨日自主錬に付き合ってもらった時に
鉄朗が余計なこと言ったんだよね~』
澤「へー!あの月島が成り行きとは言え
自主練に付き合ったのか
で何言ったの?」
黒「お宅のチビちゃんに負けちゃうよ
――って挑発を...」
東「確かに月島は
日向に引け目を感じてるトコあるよな...」
菅「おーい
そろそろ始まるぞー」
澤「!行くか」
『仁花ごみ集めようか』
谷「はい!
あっ...ゴミ ドウゾ...」
黒「こりゃどうも」
『鉄朗、顔が変!』
黒「おまっ恋人に向かって変とは何だ!!」
『じゃあキモイ?』
黒「なんでキモイだよ...
そこは"カッコイイ♡"だろ?」
『....テツロウカッコイイ』
黒「うわ~すっげえ棒読み
心がこもってねえなあ」
午後からの試合にも勝つことができなかったか烏野だった