第18章 カラスVS 赤いネコ
体育館に入り荷物を端において辺りを見回した
黒「今日は宜しくお願いします」
澤「こちらこそ宜しくお願いします」
黒、澤「「(あ コイツ"食えない"タイプの奴だ)」」
ニコニコニコニコしながら握手を交わす両キャプテンたち
2人が手を放したタイミングで思いっきり鉄朗に抱き付きにいった
黒「Σうおぉ!」
背中に腕を回してギューッと抱き付き胸に顔を押し付けた
黒「Σ結月?!何でここに居んだよ!?」
『ふぇ~てつろう~あいたかったよ~』
黒「...何かあったな結月」
言ってみ?と優しく抱き返してくれた
『...思い出しちゃった』
黒「"あれ"をか?」
コクンと頷いた
澤「ええっと...結月の知り合いか?」
黒「ああ知り合いっつうか...俺は結月の彼氏」
音駒1年、烏野全
「「「「Σええっ!!?」」」」
犬「黒尾さん彼女いたんですか?!」
菅「結月に彼氏いるなんて俺聞いてないよ!?」
田、西「「俺達の天使に彼氏が居るだと!!?」」
黒「悪りぃな"お前らの"じゃなくて"俺だけの"天使なのよ」
ニヤニヤしながら結月を抱きしめる手に力を込めた
夜「で、どうしたんだよ結月ちゃん
泣きそうな顔してるじゃん」
孤「結月大丈夫?何かあったの?」
『夜っくん、研磨
あのね...全部思い出したの』
孤「"アイツ"の事も?」
『うん。両親が"アイツ"に殺された事も全部』
月「"悲劇の女子高生"」
菅「え?」
澤「ああそれなら知ってる確か去年の6月だったか?
ストーカーに両親を殺されたって言う話だろ」
月「その何日か後に女子高生は自殺しようとしたとか」
黒「自殺じゃねえよ
たまたま車にぶつかっただけだ」
『鉄朗』
鉄朗の胸から顔を上げた
『ありがとうもう大丈夫だから
でも....今日は一緒に居ても良い?』
黒「ああ、そんじゃあ結月
今日音駒のマネに復帰な!」