第3章 夢の中へ。
何回来ても面白い…。
ぼんやりした景色の中に
はっきりした物があったりとか、
その人が何に重点を置いているのかが
まるわかりだったり…。
現実と見間違えるかのような、リアルな世界が
広がっていたりとか…。
田中さんの夢は、リアルな世界の広がった夢だった。
真面目そうな人柄が出てるなぁ…
なんて思ってしまった。
「わあ…小学校やん…。」
彼女が通っていたと思われる小学校の廊下に
私は立っていた。
目の前の教室から、見知らぬ少女が出てきた…
そのすぐ後を…田中さんだと思われる少女が
満面の笑顔で出てきた。
…田中さんって、小学生の時は意外と背が低かったんだ…