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【ハイキュー!!】月と影の奏で R18

第3章 薄月


皐月和奏が俺にとって、どういう存在か。

クラスメイトで、
同じ部活の選手とマネージャー。

そんなありふれた言葉で説明出来るのに…。
どうやら、この感情はそれだけで説明するには足りないらしい。

「今日も皐月がミスしてたよなぁ。」

朝練後のロッカールームで、東峰さんが彼女の話題に触れた。

「しっかり者のイメージなのにな。」
「普段しっかりしてるのに、たまにドジするのが、また可愛いんだべ。」

キャプテンと菅原さんが口々に乗っかる。
確かに…彼女はしっかり者のくせに、スポーツドリンクの粉の量を間違えたり、何もない所で躓いたり…そんなドジをかます。
菅原さんの言う通り、そこが可愛いとも思う。

「影山くん、予習してないの?次絶対当たるよー!私のノート見せてあげようか?」

以前、彼女が自慢げに予習したノートを見せてくれた時、
必死に写したのに、いざ授業が始まると、全く範囲が違って、当てられた時に何も答えれなかった事がある。

「うわぁ。本当にごめん!完璧な予習だと思ったのにー。許してー!」

あの時の皐月の焦った顔を思い出し、少しニヤける。

「影山、何1人で笑ってんだよ?」

下の方から、やかましいのが何か言ってきてるが、無視でいいだろう。

「あっ、無視すんなよー!」

日向の声に被って、彼女の話題は2年生に引き継がれて続く。

「潔子さんも素敵だが、皐月も捨てがたい!」
「大丈夫だ、龍!潔子さんと皐月に選んでもらえばいいのだから、俺たちがどちらかを諦める必要はない!」

そして、彼女はバレー部の中でもかなり競争率が高い。


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