第7章 ハイキュー!!28巻発売おめでとう面白かったよ記念な特別編
春高です。
2回戦進出決定です。
「やったやったやった〜…!」
ぎゅっと片手に持っているお財布を握りしめ、勝利の喜びに全力疾走したい気持ちを抑えながら足をすすめる。
みんなかっこよすぎなんですけどちくしょお特に研磨くんとか研磨くんとかやっくんとか研磨くんとか!
………え、黒尾くん?いつも女子から無駄にキャッキャされてるしわたしが言わなくてもいいんじゃないかな。
「にしても人が多っだあ!」
前から急ぎ足で通りすぎて行ったデカイ人の腕が思いっきり頭と肩にぶつかり、勢いで足がふらつく。
体はそのまま後ろへ傾いて………やっべ、転ぶわこれ。
「…っと!」
トスッ。
軽い衝撃が体に伝わり、反射的につむった目を開ける。
「…ニャンニャンさん?」
「あ、影山くん」
どうやらちょうどいい場所に影山くんがいたらしい。ナイスキャッチ。
「大丈夫スか?いきなりぶっ飛んできたんでビビリました」
「わたしもびびった。影山くんいて助かったよ、ありがとう」
「いえ」
「試合勝ったね、おめでとう」
「あざっス…そっちも」
「うん、勝ったよ。もしかして買い物?一緒していい?」
「っス」
否定も拒否もされなかったので影山くんを盾にしながら、目的の場所まで歩く。