第6章 STRIDE
「はぁ、はぁ、」
足の感覚は無く、殴られたところはじんじんと痛む。そんな状態で全力疾走しても、全然速くない。
次に見えてきたのは、え、谷???学校になんてもの作ってるんだ!!
綱渡り、だ……。
みんなが進もうとしていてこれまた超団子状態。うう、困ったなぁ。やっちまったなぁ。このままじゃ、酷い順位必須……。
1本、誰も通っていない綱を見つけた。ラッキー……?
急いでそこに走り、考えを巡らす。
ちょんちょん、とその綱を触ってみるとなんと、綱が地面から取れてしまった。
あぁぁあああ!!!??わたれねぇえええ!!なんてことしちゃったんだ!!もしかしてみんなこれを知ってて避けてたの!?