第3章 希望の卵とぺんぺん草
「やぁひよこちゃん。」
「待たせてごめんね。すぐ、上に連れてくから心配しないで!」
「麗日くん!もう大丈夫だ!俺たちもう助かるんだ!!」
「ぷっ、くくっ」
下に降りて出久くん、飯田くん、お茶子ちゃんに声をかける。
飯田くんめっちゃ真面目。
それをみてお茶子ちゃんがプククっと笑っている。ちょっと和んだ。私もこのチームが良かったなぁと思っ……だめだめ!
私は今何を出来るのだろうか。きっと、私ができるのは声をかけて安心させてあげることくらい。
出久くん達にニコっと(多分ぎこちないけど)笑顔をむける。
「大丈夫!」
「ほぁ……。ひよこちゃんの笑顔って、なんだか安心するね。」
「うん、なんだか心が安らぐな。」
いきなりの褒め言葉に顔が赤くなりそうに……だめだめ!
「な……っ違う違う!救助!しなきゃ!まずお茶子ちゃんから運ばなきゃ!……。一人じゃやっぱり無理だね…。応援を呼びます!」
そして八百万さんを呼び、二人で抱えて上へ運んだ。