第15章 〈番外編〉All good things
7月□日(△曜日) 伸ばした髪の毛。
今日は、休み時間に透ちゃんと梅雨ちゃんとお喋りをしました。
「梅雨ちゃんって髪の毛綺麗だよねぇ!!」
「うんうん!」
「あら、ありがとう。長いといろいろと大変よ?」
「あっわかるー!!すぐボサボサになっちゃうしね!」
「えっ、透ちゃん髪の毛長いの?」
「えー!長いよー!!」
髪の毛の話をしました。梅雨ちゃんの髪の毛はいっつも綺麗で凄いなぁと思いました。高校に入って髪の毛を伸ばして、肩ぐらいにまで伸びたけど、長ければ長いほど大変だと思います。
「ひよこちゃんもなんかちょっと長いよねぇ!」
「そうね、黒くてサラサラ。」
「え、えへへ…。中学の時はずっと短かったから、長いのって大変なんだなぁって思うよ。」
「ほーん。あ!じゃあさじゃあさ!なんで髪伸ばそうと思ったの?」
「……そそそそ、それは、」
髪を伸ばした理由も聞かれました。髪を伸ばした理由はというと、口に出すのは恥ずかしくて言えませんでした。
『ひよこちゃんはさ、髪の毛伸ばさないんだね。小学校の時は長くなかったっけ?』
『うん。でも、長いとちょっと面倒だなぁって…それに、ご近所に美容院さんがあるから、伸びる前に切っちゃうんだよ。』
『そっか。ひよこちゃん、長いの似合うと思うよ。』
『えっ…そ、そうかな?』
『うん!可愛いと思う!』
『かっ、かわ……!』
中学の時の出久くんの一言が原因だってことは、絶対に秘密です。