• テキストサイズ

夢を叶える方法【ヒロアカ】

第14章 青くさい春。




「えっ!マジ!?」


響香ちゃんが目を見開いで驚いている。
私は、ハンバーガーにかぶりついたままカチンと硬直してしまった。


色んなことが頭を回る。


どうした…んだろう私は。彼のこと。アノコトを、私はどうしたんだっけ。なんで三奈ちゃんが知ってるの?響香ちゃんに聞かれた。


「おーい、安藤ー大丈夫かー?詰まらせたかー?」
「……。っだ、大丈夫……じゃない!な、なんで……!」
「え''っ!?マジなんだ…!」


急いで口の中のものを飲み込むと、いちばん疑問に思ったことを早口に出した。さっきはあんなに美味しかったのに、今、味しない。


「私、相談乗ってたからさー。話は聞いてたんだー。『今日告白する!』って言ってたあと、どうなったか聞いてないから、どーなったんだろうなーって!」
「ぁ、えっと……。」


グルグル回って回って、それでも頭が回らない。どれだけ頑張っても頭に浮かんでくるのは、彼のアノトキの顔で。


『俺、安藤のことが__だ。』


見たことないくらい真っ赤で、真剣で、真っ直ぐな顔で。


「私……にげちゃった。」


そう言うと、なぜだか私の目からポロリと雫が落ちた。

/ 728ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp