第14章 青くさい春。
ももちゃんちでは、すごく勉強が捗った。美味しいお茶と、お菓子もくれた。
凄い!
「あの、ごめんね。響香ちゃん、この問題わかる?」
「ん?どれどれ……、うーん、難しいなぁ、ねぇ尾白これ……」
ももちゃんが三奈ちゃんに付きっきりになっているとき、わからないところを響香ちゃんにきいた。すると、響香ちゃんも分からなかったようで、近くの尾白くんに聞いていた。しかし……
「すっごい集中してる……。」
「うん、すっごいね……。今なら尻尾触ってもバレないかな…。」
「いや、やめときなって。」
物凄く集中しているようで全然反応してくれない。
視線はノートだけに注がれている。めっちゃ真剣だ。
「おーい、尾白ー!」
集中してるから、ダメかなと思ったけど、響香ちゃんはズバズバ聞いていく。ならいっか!と思って私も呼んだ。
「尾白くん!尾白くん……。ましらおくん!!」
「へっ?」