第13章 Always thinking unto them.
……恋に悩む青春女子がでていった後、職員室にいた、青春というものを十何年か前に終えたであろうオジサン達は、その生徒のことで盛り上がっていた。
「おいイレイザー!安藤もしかして……恋!?青春してんなー!!普通に出来ないって……クゥー!!こっちが恥ずかしくなるぜぇー!!若いのってうらやましぃー!!」
「聞いてたのかマイク……。はぁ、よりにもよってこんな時期に……。」
「ま、まぁいいんじゃないの?これからもっと忙しくなっちゃうし、今くらいしかそういうこと出来ないよ?」
「それで集中力無くしてたら元も子もないですよ。」
「でもその、人を大切に思う力をこっちに向けてさえくれれば、それは凄く大きな力になると思うよ。ヒーローに1番大切な力だからね。」
「オールマイトさん……。相手、あなたが特に可愛がってる緑谷かもしれませんよ?安藤と緑谷、同じ中学ですし。」
「え、やだ、胸がキュンキュンする。話を聞き出したい。恋バナしたい。」
「おじさんがそんなこと言っててもどこにも需要ありませんよ。
はぁ……あのひよこちゃんが恋、ねぇ……。」