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夢を叶える方法【ヒロアカ】

第12章 友達と、友達のその先




まぁ、その、実を言うと出久くんとの勉強は…その、ね。


「っし、教え殺す!」
「よ、よろしくお願いします?」
「おー!よろしく!」
「クソ髪はどーでもいい!」
「ええぇぇ!!」


意外にも勝己くんの教え方は、とてもとてもわかり易かった。数学とかわからない問題もすぐ教えてくれて……意外と、優しいのか…もしれない。


まぁ、ただの負けず嫌いか…。


「おい、デクとどっちがわかりやすい?」
「あ……えっと、それが、ですね……。」


物凄く自信満々な顔をした彼だけど……。真実を伝えねばなるまい。


「……出久くんに教えて貰う時はいつも、緊張して全然集中できないんだ…。」
「は?」
「…勝己くん……し、しってたよね?私、その、出久くんのことが、す、すき(小声)だから、その、緊張しちゃって。出久くんの教え方、すごく凄くわかりやすいんだけど…えっと。……あ''ぁ!!鋭児郎くんにバレたぁ!!!」
「……いや、知ってた。」
「え''っ!?うそ……」


ひゃー、と私は真っ赤になった顔を隠した。鋭児郎くんが知ってたこともかなりショックだった。


実を言うと、そうなのだ。勉強を教えて貰っていた、とは言ったけど、本当は、全然集中出来てなくて、勉強もあまり出来なかったんだ。出久くんには申し訳ないけど。

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