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夢を叶える方法【ヒロアカ】

第11章 〈番外編〉長い夜



Side緑谷出久


「は、はるま…きと、……ぎょ、う、ざ……?」
「春巻きと餃子。」


隣で、丸くなって眠っているひよこちゃんは、そんな謎の寝言を言っていた。


ひよこちゃんはさっき、廊下を歩いて自分の病室から僕らの病室まできたようで、扉をノックしたとたん、廊下を歩いた…という恐怖で気絶してしまったのだった。


そのまま床で寝かせるわけにはいかない、ということになり、今は僕のベッドに一緒に寝ている。まぁ、小さい頃から一緒だし、小学校の時には時々あった事だから、大丈夫!変なことにはならないと思う。


「大丈夫か、緑谷。ベッド狭いだろ。代わろうか?」
「ううん。大丈夫!ひよこちゃん小柄だから。」
「しかし……男女が同じベッドなど……!」
「変なことは起きないって!大丈夫!」


ひよこちゃんは安らかに眠っている。寝顔が月明かりに照らされて良く見える。小さい頃からあまり変わっていないあどけない寝顔。見ていて凄く安心する。いろんなことがあって眠れなかった僕にとっては有難いものだった。

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