第6章 STRIDE
「はぁ、はぁ」
壁にもたれて座り込む。
「ようやく終了ね。それじゃあ結果をご覧なさい!」
そうやって順番にみんなモニターに出てくる。
あっ、出久くん1位なんだ、凄いなぁ。やっぱり轟くんも、勝己くんも上位だ。凄い……なぁ。
表示されたのは、青山くんまでだった。
私は、ダメだった……のか。
その事実が頭にすっと入ってくる。ダメだったんだぁ。そっか……。事実は心にずしんとのしかかってくる。
こうなること、わかってたっていう気持ちが心の中に少しあったみたいで、嫌になった。
涙が出そうになるのを必死で堪える。
冷静になって周りを見渡すと、こんなに傷だらけでボロボロになっているのは私だけだったと知り、物凄く、恥ずかしかった。