【黒子のバスケ】カラフルの中で~限りある時を共に~
第2章 最悪な出会い
『待ってよ!さっき言っただろ、この人達は黒バスの』
『わかってる、翔の言葉は疑ったりしていないよ、ただね・・無意味に挑発をされるのは間違いだと言いたかっただけ。』
二人のやり取りに
メンバーは其々息を飲む
『・・見た目に反して、面白い女だな』
『花宮さん、顔怖いッスから止めて』
『真ちゃん、今の謝った方がいんじゃね?通報されたくないっしょ』
『・・ッ』
『ああ別に謝らなくて大丈夫だよ、彼の言い分も間違いではないし、気にしてないから飲みたくなければ手を付けなくていいよ。』
『・・否、すまなかった。少し動揺をしていたのだよ。』
『・・・・』
素直に謝った緑間の言葉に思わず目を見開いてしまった。
こんなに大きい子が、肩を落として謝る姿は可愛い以外になく、口元に笑みが浮かぶ。
『此方こそ、言い過ぎてごめんなさい。貴方達は悪い人には見えないから、通報なんてしないから安心して。』
『・・ッ』
『笠松さん、お顔が赤いですが大丈夫ですか?』
『ハァ!?だだ大丈夫に決まってんだろ!ほっとけッ!』
黒子が心配する程笠松の顔は真っ赤だったので、皆の注目の的となった笠松は更に真っ赤に顔を染めていた。
そんなやり取りを翔は笑いたいのを堪えているのか口元を押さえていると、其まで黙ってソファーに座っていた赤い髪の男がを見つめたまま口を開いた。
『話を聞かせて頂きたいのだが、可能だろうか?』
『勿論、私に答えられる範囲なら、ただ、私は黒子のバスケ・・つまり貴方達の登場する漫画もアニメも興味がなくて知らないので、詳しく知りたい場合は此方の』
『俺に聞いて下さい』
『・・分かった、ではまずその漫画かアニメを見せて貰えるか?』
『ああ、ちょっと待ってて!』
元気の良い返事をしてリビングを飛び出して行った翔だったが、質問を投げ掛けた男はずっとを見つめていた。
『・・私に何か?』
『君は不思議な人だな』
『は?』