【黒子のバスケ】カラフルの中で~限りある時を共に~
第2章 最悪な出会い
『・・取り合えず、立ち話は疲れるからリビングに案内して翔』
『あっ分かった!』
理由等知らないけれど、今の状況からしてそっくりさんや犯罪者等ではないという事だけは分かった。
兎に角今は彼らと話す時間が必要だ、その後どう対処するかを考えると頭が痛くなる・・
翔の案内で一階のリビングに案内されたメンバーは全員で11名
はキャラの名前も顔も知らないから、まずそこから説明せねばと浮き足立つ翔を、静かに見ていた赤司は一人目尻に力を込めていた。
リビングは30畳はあり11人の大きな男が入っても差し支えはないのだが、椅子は人数分ない為ソファーに座れないメンバーには絨毯に直に腰を下ろして貰う。
暫くすると、キッチンから『翔、飲み物取りに来て』との声が聞こえて来たので、慌てて翔はキッチンへと向かった。
『麦茶?』
『珈琲や紅茶だと好みがあるでしょ?日本茶でもいいけど、麦茶ならカフェインないし、万人向けよね』
『さっすが姉ちゃん、考えてる~』
『翔、一つだけ確認させて』
『何?』
『あの人達が、漫画の登場人物であるのは間違いないの?怪しい不法侵入者なら今すぐ警備会社へ連絡するけど』
『間違いないよ、顔は勿論だけどアニメと声が同じだし、何よりあのやり取り、別人ではあり得ない』
『・・そう、分かった。』
本当に現実離れしすぎているが翔の目は嘘を付いていない、だからこそ覚悟を決めるしかないと人数分の飲み物を持ちリビングへ向かう翔に続き、キッチンを後にした。
『お待たせ、はい麦茶どうぞ』
『サンキュー、俺喉乾いてたから助かるぜ』
『高尾、飲むな。何が入っているか分からん』
『・・毒なんて入れる必要ないよね?』
ピキリ
と音が出たような気がした、其ほど迄に低い声を発したのはで、翔は冷や汗が吹き出す。
『緑の頭の貴方、警戒心は素晴らしい事だけど、今の状況を良く考えてみた?ここは私達の自宅で、貴方達はいわば他人、此方としては貴方達を不法侵入者として警察へ通報して当然の立場なの、この意味わかる?』
『!?』