第2章 転生トリップ
なんて事のない1日の終わりだった。
いつも通りに出勤して仕事して、休憩時間に同僚と上司の愚痴を言い合って。
仕事終わりに本屋に寄って新刊チェックをした後週刊誌を立ち読みして、コンビニでスイーツを買って家に帰る。
両親と兄と夕飯を食べてコンビニスイーツを回し食いした後、お風呂に入って家族に挨拶したら布団に潜ってアプリゲームをしながらウトウトしてきて寝る。
毎日同じ事の繰り返し。
嫌ではなかったけど、いつもと違う刺激を求めていたのは事実。
ゲームやマンガを見ながら「トリップしてみたい」なんて思ったりした事もあった。
それでも変わらないと思っていた。
いや、変わるはずもなかった私の毎日。
でもそれは…なんの前触れもなく、唐突に訪れた。