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Diable Patron

第9章 何事も全力で


裕Side


シャワーを浴びて、浴槽に浸かる。



今日は、大した仕事もなかった。



デスクに座って今日きた仕事を振り分け、上からの指示を伝える、そんな仕事しかしていないからか全く疲れもなかった。




昨日までは仕分けられた仕事をひたすらできるやつに一部振り分け自分の仕事もしてチェックしてと多忙だったが、突然仕事負担が軽くなり、やるせなさを感じた。



前の方がよほど忙しかっただろう、それに残業しなかったのも久しぶりの話だ。



休日出勤なども大幅に減るだろう。




けれど、不満もなかった。




前の俺なら仕事が一番でもっと仕事がしたいと思っていただろうが今日は少し物足りなさを感じたくらいの話だった。




そしてそれと共に再び[自分が変わった]と言うことを感じた。




俺は人にこれまでも影響されやすい人間だっただろうか。




でも、それほど由架が好きで好きで仕方がない。




今日は付き合う前、撫でられなかった由架の頭を撫でられたことが嬉しかった。




俺は俺のやり方で彼女と向き合っていきたい。




俺は口下手で、恋愛経験が丸でもってなくて。



けど、それでも歩み寄ってくれる彼女に次は俺が寄り添ってあげたいし支えてやりたい。




だからやれることをしたいと思う。




おれなら他に何をしてやれるだろう、どうやったら癒してやれるだろう。




それをひたすら考える。




そもそも俺に癒してやれることなどできるのだろうか。




そう思いながらも入浴を終え、寝室に行く。




考え事をしていたらいつのまにか浴槽に浸かっていてよていよりもじかんがかかってしまった。



すこしでも寄り添えれば、そう思ってした行動なはずなのに無駄になった、そう思いながら扉を開けるとそこには寝ながら携帯をさわる由架がいた。
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