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Diable Patron

第1章 大嫌いな上司


そして、姉の彼氏との顔合わせの日がやってきた。




その日は特に予定は入れず部屋でごろごろしていた。



すると、携帯が鳴った。



そこには氷山部長の名前があった。



仕事の都合上、連絡先は交換していたからだ。



「はい、休日にどうされましたか?」


そういって私は電話に出る。


すると、部長は「この間の資料何だがさっき確認したら所々間違ってるんだが。今から会社来れるか?」という。



その資料はついこの前、私が担当した資料だったのだが彼氏に降られたばかりだった私はミスを繰り返していた。


それに今日は会社は休みのはずだ。




私は「でも今日ってお休みですよね?鍵開いてないんじゃないんですか?」という。



部長は「形式上としては休みだが、なんせ我社は大手だ。会社自体はやってないが業務は遂行できるようになっている。だから来れるなら来てほしい。というか来い。」といった。



なんて上司なんだ。



私は腹をたてながらも「今日は夕方の6時から姉の結婚相手との顔合わせがあるので定時で帰ります。それでもいいですか。」というと「俺も今日は用事がある。5時には帰るつもりだ。それじゃ、会社で。」部長はそういって電話を切った。



細かい年齢までは知らないが私とさほど変わらない年で、仕事がよく出来て。



噂によれば、入社したときからずっとあんな感じで若くして部長へと上り詰めたらしい。



確かに言われてみれば他の部署の部長よりは明らかに若い。





けれど部下にはこんな感じだ。



特に私のことはこき使う。




やっぱりあの人とはあわないし嫌い。



そう思う、今日この頃。





私は不機嫌になりながらも出かける用意を始めた。



ディナーにも行けるような格好で、かといって会社にいてもおかしくはないような格好をして。



財布の中身を確認して、私は家を出た。



外はとってもいい天気で内心


[こんな天気ならオープンテラスのあるカフェでお茶がしたい。]


そう思いながらもコンビニで差し入れ兼私のおやつのエクレア二つとブラックの缶コーヒーと微糖の缶コーヒーを買って、私は会社へと着く。


受付の人などはいないものの会社自体は開いていてちらほら人もいた。


少し不満に思いながら私は自分の部署へと向かった。
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