第18章 大好きな職場。
裕Side
帰って、二人でご飯食べて。
更に俺は思う。
[やっぱり、由架の様子がおかしい。]
なにか絶対に気にしていることがある。
そんな気がした。
だから少しだけ勇気を出して聞く。
「…何か気になることでもあるのか。悩んでることとか…」
こんなこと聞く時点で間違ってるのかもしれないとも思う。
本当は聞かずに何があったかを大まかにではあるが察してあげなきゃいけないのかもなとかも思う。
けどあいにく、男女交際を由架としたことがない俺はそんな扱い方もわからなければ、どうやって聞いてあげればいいのかもわからない。
だからストレートに聞くことしかできない。
けど、それでも彼女の問題を解決したいと思ったから嫌われるの承知で聞いた。
「あの…ね…仕事、辞めた方がいいかな。」
そんなことを言われ驚いた。
ここ最近それに類似したことを聞いたこともあったからなおさらだ。
「今日言ったこと結構きつかったか…?」
俺は恐る恐るそう聞く。
すると首を横に振る。
「仕事あんまり好きじゃないのか…?」
そう聞くと再び首を横に振った。
「じゃあ、なんだ?」
「専業主婦とか…お姉ちゃんみたいになった方がいいのかなって…」
俺が聞いた問いにそう答える。
その時俺は気づいた。
「莉架さんが専業主婦になったからか?」
俺がそう聞くと彼女は「それもある…」といった。
しばらく話を聞いていると回りからもなんで仕事をやめないんだと聞かれたそうだ。
結婚して寿退社するひとも多いからだろう。
まさかそんなことを言い出すとは思っていなくて驚いていた。
でも、結婚したからって仕事を辞める必要なんてない。
逆に言えば辞めたいなら俺が養うし、続けたいなら続ければいいと思ってる。
だから。
「由架が続けたいと思うなら続ければいいと思うよ。」