第18章 大好きな職場。
裕Side
多分今ごろ、なんであんなこと言うんだとか思われてそうだが、俺たちも大人だ。
金銭が発生している以上、しっかりと仕事をしてほしい。
必ずしもミスをするなとは言わない。
だが、あれは目に余る。
俺も黙ってはいられなかった。
教え方が悪くて覚えられなかったのなら一から教え直すが、そんなようなものでもなさそうだった。
恐らく、何か気になることがあるんだと思う。
[プライベート]で。
だから[今は]どうしようもない。
家かえったら話を聞こう。
そう思いながら俺は仕事に戻った。
やがて昼休みが終わり、社員が続々と昼休みから戻る。
そのなかに由架もいた。
戻ってきた彼女は目の下を赤くしていて、無理矢理化粧で隠しているようだった。
「…言い過ぎたか………」
俺はそんな独り言を吐きながらも、一度頭をリセットして、会議へと向かった。