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Diable Patron

第12章 上司と部下の張り合い


店にはいるとそこには牛丼のだしの香りがふわりと香る。



私は帰り際、会社から程近い牛丼屋へと足を運んだ。




「いらっしゃいませ。お好きな席へどうぞ。」



そう店員さんに言われ、店内を見渡す。




なぜか今日は人が一杯で、カウンターが一席以外ほぼ、埋まっていた。



けれどゆういつ、カウンター席のど真ん中。



回りを見渡しても、他は四人席等しか空いておらず、少しきが引けたものの、そのカウンター席に座った。



メニューをみるとそこには「本日牛丼半額」の文字。



なぜ店が一杯だったのか納得した。




私は店員さんを呼び、注文を告げる。




「牛丼の大盛りください!」



ここ数日でやっと、まともにご飯を食べられる時間が設けられ、私のテンションは少し上がっていた。



「はい!牛丼の大盛りですね?少々お待ちください。」



そう言われ、私の目の前には氷の少し入ったお水がひとつグラスに入って並べられた。




それを一口飲むと声が聞こえてきた。



「日向さんって意外と大食いなんですか?」




ビックリして隣をみるとそこには新山くんの姿があった。




「えっ!?どうしたの?」



「どうしたのじゃないですよ、ここ会社の近くですし、いてもおかしくないです。っと言うか、日向さんこそ、柄じゃないですよね、こういうところ。」




そういわれ思う。



「確かにこういうところは来ないかな。今日はたまたまそういう気分で。」



「へー。まぁ残業続きでしたもんね、飯にくらいがっつきたいですよね。」



そう会話を交わして思う、




[新山くんってこんなに言葉遣い乱暴だったっけ…?]




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