• テキストサイズ

novel

第2章 querelle





querelle.3



喧嘩をした日の痛みを忘れられなかった。
ただの小さな怪我だったらいちいち覚えていない。
けれど、あのとき感じた痛みは、もっと深く、心の深くに残っていた。

もしかしたら私は、私の意思で忘れたくなかったのかもしれない。
そうしてそれが私の罪として、私が朽ちゆくまで一生ついてくることを、私は願っていたのだ。

なのに。どうして。

死に際になって、後悔の波が押し寄せてくる。
この私の死によって贖えるのだろうか?
あのときのすれ違いざまの謝罪は、彼に届いたのだろうか?





ただ、謝りたい

(彼が許してくれなくても)
/ 13ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp