第6章 ルイ♡sweet flower love

『.........いや、だった？』


不安げな瞳で顔をのぞき込まれ、
ココはふるふると首を振る。


｢い、嫌では...ない...けど......｣


『......けど？』


｢......恥ずかしい...から、だめ...｣


頬をぴんく色に染め、困ったように眉を寄せる
愛らしいココを見て、ルイの心臓は音をたてる。


『......ココ、可愛い...』


｢も、もう......ルイ...！
なんだか、恥ずかしい...から...｣


『だって、可愛いんだもん。
ココは、可愛い。』



｢も、ルイ......！｣


『ふふ、照れてるココも、可愛い。すごく。』


｢〜〜〜っ！！｣


『ココ、可愛...』

｢もう！いいから...っ！｣


甘い言葉を遮るため、ルイを慌てて
押さえ込もうとするとーー


｢きゃっ！！！｣

『......っ！』


勢いあまって、
2人して床に倒れてしまった。


｢......あ...！ご、ごめ......！｣


ココは急いで離れようとする。
ーーーと、


『待って...』


ルイに腕を捕まれ、それを制されてしまった。




｢ル、ルイ......？あの、ち、近いよ...｣


『...うん。ココが近くにいて、すごく、いい。』


そのままルイはココをぎゅっとだきしめる。


｢え......｣


『......あったかい。』


｢......っ......｣


突然の出来事に戸惑いっぱなしのココを
さらにぎゅっと腕に閉じ込め、
ルイは安心したように息をつく。



『...はぁ......あったかくて、柔らかくて、
ココのいいにおいがして......
すごく、気持ちいい。安心する。
でも、安心するけど.....
ちょっとだけ、心臓がどきどきいってるかも』



｢.........｣


『ココ......』


ルイは甘えるような仕草で
ココの首筋に顔を埋める。



｢......っ...ん｣


ルイのふわふわの髪の毛が
肌をくすぐり、思わず声が漏れてしまう。



『...ココ、どうしたの？』


｢......ルイ、くすぐったいよ...｣