第5章 ルイ&レオ&ユーリ♡トリプルスクランブル〜静かなる戦い〜
〖 ちょ!ちょっと!!
そんな哀れみの目でこっち見ないでください!
.........なんか...悲しくなってきた.........
確かに手を出せないあの時間のもどかしさといったら
シャレにならないし........
て、あ!!な、なんでもないですよ!!!! 〗
ユーリは顔を真っ赤にしてぶんぶんと首を振る。
「はぁ、それにしても、
やっとココちゃんが俺のことを
気になりだしてくれたかな?と
思ったらこれか......先が思いやられるなぁ」
レオは困ったように笑う。
『...言っておくけど、ココだけは渡さないから。』
〖 そんなこと言ってますけど、
ルイ様はココ様に、
“トクベツ”に想われている自信はあるんですか? 〗
『............これから自信はつけていく......予定...』
〖 ルイ様......曖昧すぎ(笑) 〗
「いやぁ、そろそろ俺の気持ちに気づいて、
受け入れてくれても
いい頃だと思うんだけど...
こんなに女性相手に苦労したのは初めてだよ」
『...ココは、誠実な男性が好きだから。
レオみたいなのは
1番苦手なタイプなんじゃない?』
〖 あーー!!それは確かに確かに!
やっぱりいつでもココ様を1番におもっている、
俺みたいな人に惹かれるんですよ!ココ様は! 〗
『......何言ってるの?
俺の間違いでしょ...?』
〖 俺ですっ!!! 〗
「いやいやいや......
なんだかんだ、誠実さでいえば
俺が1番だと思うんだけど...」
ーーーーーーーーー
コツコツコツコツ......
『.........?......っ!』
「あ!あれは!」
〖 ココ様だ!!! 〗
3人が口論をしていると、
たまたま傍を通ったココが目に入った。