第5章 ルイ&レオ&ユーリ♡トリプルスクランブル〜静かなる戦い〜
「まぁ......でも、ココちゃんが
一生懸命作ってくれたことには変わりないんだし、
こんなことで落ち込んでちゃダメだよね?」
〖 そうですね!!
ココ様の心のこもった手作り!!
ありがたく頂かないと! 〗
『.......そうだね。
......でも、それを言うなら、
心のこもってる度は俺が1番だと思う。』
ルイの言葉に2人はぴくりと耳を揺らす。
「...そうかなぁ?
それは、俺も負けてないと思うんだけど」
〖 俺だってっ!!
大体、1番ココ様と一緒に過ごす時間が
長いのは執事である俺なんですよ?
やっぱり俺のことを1番に考えてくれてるはず! 〗
『.........ココは俺のことを見るとすごく笑顔になる。』
〖 それを言うなら俺だって!! 〗
「ココちゃんはすごく可愛いらしい笑顔を向けてくれるよ?
それに、勉強中2人きりになると、
俺に体を寄せてきてくれてる気がするんだよね。」
『そんなのレオの勘違いでしょ。
......俺だって、ダンスの時はすごく近づいてくるし』
〖 ダンスは近づくものじゃないですか!
俺なんか、ベッドで1人は寂しいからって
たまに寝るとき手を握ってきたりするんですよ? 〗
「寝る時に......」
『手を握る......』
「『............』」
〖 ん?あれ〜?......2人とも羨ましいんでしょ〜!?
でも、これは執事の特権なんで!
俺だけにしか出来ないこと!
絶対にこの役目は渡さないからね!! 〗
ユーリは得意げに鼻を鳴らす。
『......あ、いや...今想像してたんだけど...
なんていうか......』
「眠るココちゃんと手を繋いで何もできないなんて......」
『「逆に可哀想......」』
〖 えっ!?!? 〗
「俺なら絶対に我慢出来ないなぁ......
あの可愛いココちゃんの寝顔を見て、
さらに手も繋いで何もしないなんて......
拷問もいいところだよ」
〖 ......え?! 〗
『...レオはさかりすぎ......。
でも、俺でもちょっときついかも......』
〖 えええ!? 〗
『「......やっぱり可哀想......」』