第2章 ルイ&レオ♡2人とおやすみ
コンコンコン
『.........?』
そろそろ寝ようかと思いながら、
城に泊まりきりで書類の整理をしていたルイは、
急に聴こえた扉のノック音に顔をあげた。
『............こんな時間に、誰?』
「あ...あの...こんな遅くに本当にごめんね、ルイ。
私...なんだけど...」
(ココ...?)
こんな夜更けに(おそらく)片思いではあるが、
愛する女性が訪ねて来たと知ると
どくんと心臓が跳ねる。
『待ってて。今、開ける』
ガチャ
扉を開けると、
ネグリジェに薄い羽織を1枚羽織っただけのココが、
不安げに自分を見上げていた。
(......っ!.........ちょっと、ココ......)
純粋すぎるココの無防備さはいつものことだが、
やはりどうしても慣れはしない。
特に今日は、夜中、自分の部屋、お風呂あがりにネグリジェと、情事に結びつく条件が揃いすぎて、どうしても変なことを考えてしまう......
けれど、もちろんココにそんな気持ちがあるはずもなく、できるだけ平静を保って話かける。
『......どうしたの?こんな夜中に』
「あ...その、ね、あのね、実は......」
『うん』
おずおずと申し訳なさそうに、
ココはさくらんぼのような可愛いらしい唇を動かす。
「実はね、今日レオにお勉強を教えて貰っていた時にね、
なぜか途中から近隣の国の怖いお話になっちゃって........」
『........?』
「その......よければ、ルイにね...えっと...」
今のところ、どうにか頑張って平静を保ててはいるが、そろそろ我慢の限界になってきて、
早く部屋に帰ってもらえるよう煮え切らないココに言葉を投げかける。
『......?...もしかして、俺にそれが本当の話か確認しにきたの?それなら明日...』
「え!ち、ちがうよ!......その、あの......
私、結構怖がりだから、そのお話聞いて、眠れなくてね、だから.....!.」
意を決したようにココがばっと顔をあげた。
「今日ルイのお部屋で一緒に寝ちゃだめかな...?」