第1章 STAND 1
「そ、そんな、こと、より…雅紀。大野先生とのことを翔くんに話したら?」
雅「ああ、そうだね」
翔くんと雅紀は2年になって、同じクラスになってから仲良くなった。
俺は、2人の1個下で。
俺は、雅紀といとこということもあって、こうして度々会ってるうちに翔くんと仲良くなった。
雅「さとちゃん、じゃなくて。大野せんせーは、俺の叔父さんなんだ。お母さんの弟なのさ♪」
えっへん、なんて言いながら腕組みをする雅紀。
そんなに威張ることか?
翔「へえ~。そうなんだ。でもさ。大野先生ってまだ若いよね?」
雅「うん。お母さんとは15歳離れてるんだ。俺らの方が年が近いから、いっつも一緒に遊んでて。ね?潤ちゃん」
「そうそう。でも、俺らと親戚ってことは学校には内緒にしてるんだ。な?雅紀」
腕組みをしながら、大きく頷く雅紀。
翔「なんで?別に隠さなくてもよくない?」
雅「ん~。なんかあるんじゃないの?大人の事情とかゆうやつ。俺にはわっかんないや!」
そう言って、翔くんのポテトに手を伸ばす。
翔くんが無言で雅紀のトレーにポテトを乗せてあげた。
雅紀が「いいの?」と言うと、翔くんが「俺、お腹いっぱいだから」と微笑んだ。
まただ!
ほんとに翔くんは雅紀に甘い!