第9章 STAND 9
雅「雨降ったから少し涼しくなったね~♪」
駅舎から出て、みんなで伸びをした。
智「ん~♪風が気持ちい~ね~」
翔「ほんとだ。気持ちいい~」
「うん。外の空気はいいね」
雅紀がパンッと手を叩いて、大きく拳をあげた。
雅「さあみんな、出発するよ~。あゆれでぃ?」
智「おー!」
翔「おー!」
和「おっけー!」
3人が一斉に手をあげて雅紀に応える。
それからみんなで俺を見てくる。
ああ、はいはい。
お前も参加しろよってことっすね?
さすがに俺もわかってきたぜ?
「お…」
雅「ああっ!」
俺が拳をあげようとしたとき、雅紀が大声を出した。
なんなんだよ。
俺ものってきたとこだったのに…。
「どうした?」
雅「出発する前に…」
みんなで、雅紀の動向を見守る。
雅「ションベン行ってくるー!」
腹を抑えながら走りさる雅紀。
残された俺たちは、全員あんぐりとしていた。
智「雅くん、水飲みすぎたのかな?」
翔「たぶん、そうだね?」
和「……おれのを盗った報いだ」
「ははは。かなり、がぶ飲みしてたからな」
智「俺もしとこうかな?」
さとちゃんがズボンに手をかけた。
「まさか、ここでするつもり⁉」
智「うん。小便だから」
いやいやいやいや!ダメでしょー?
さとちゃん、あなたは教師でしょー?
智「教師も人間だもの」
おいおい…。
〇田みつをかよ?