第7章 STAND 7
翔「二宮くんも少し寝たら?まだまだこれからも歩かなきゃだし。疲れてるでしょ?」
和「ありがとう。翔は優しいね」
またもや翔くんの手を取って、指先にキスをする二宮。
なんっっっだ、それ!
お前はいちいちやることがキザなんだよ!
てかさ。
俺の翔くんに触んな!
ギロリと二宮を睨み付けた。
すると、俺の視線に気付いた二宮が翔くんの膝の上に頭を乗せた。
なっ!!!
ひざまくらー?!
和「翔、重い?」
翔「ううん、全然。ゆっくり寝ていいよ。俺も寝るかな?」
二宮が翔くんを見上げた。
和「うん。そうしなよ」
見つめあう2人。
なーんか、いい感じじゃね?
ちょーっと、おもしろくなくね?
俺はドカッと翔くんの隣に腰かけた。
そして、翔くんの肩に頭を預けた。
「俺も寝る!」
和「チッ!」
翔「うん。松本くんも疲れたでしょ?二宮くんを背負ってここまで歩いたんだもん。お疲れ様でした。ゆっくり休んでね」
翔くんが俺の髪を優しく梳いてくれる。
二宮が反対の手を取り、グッと握った。
和「眠るまでこうしてて、いい?」
おい!
なんだ、その上目使い!
翔「いいよ。二宮くんの気持ちわかるよ~。俺も寝るとき毛布とか何か掴んでないと寝れないんだ」
和「そうなんだ…おれも。同じだね?」
2人は「気が合うね~」と微笑みあっている。
翔くーん、騙されないでー!
そいつは違ーう!
ただ翔くんを触りたいだけだよー!