• テキストサイズ

morning light【気象系BL】

第5章 STAND 5


智「あ、櫻井くん。君のをあげなくても予備の持ってるよ、おいら」

さとちゃんが、鞄の中をゴソゴソと探して、黄色のキャップを取り出した。

智「はい、これ使って」

さとちゃんが、そいつに黄色のキャップを差し出した。

他にも持ってたのか…。
準備いいなあ、さとちゃん。
でも、何故にこいつは黄色なんだ?

〇〇「ありがとう…」

そいつは、さとちゃんからキャップを受け取って、翔くんが被せたキャップを脱いで、黄色のキャップを被った。
それから、そいつは翔くんにキャップを被せてあげた。

翔「ありがとう」

〇〇「うん。その色、君によく似合ってるよ」

翔「そう?だったら、嬉しいな。俺、好きな色なんだあ、赤って」

〇〇「うん。とっても似合ってるよ。君のためにその色があるんじゃないかな?」

おいおいおいー。
俺の背中でなーに、カッコつけたこと言っちゃってんでございますかー?

翔「え、どゆこと?」

智「うひゃー!君、すっごいね~。そんなセリフ、聞いてるこっちが恥ずかしくなるよ~」

確かに。
いいこと言ったぞ、さとちゃん!


翔くんたちを先に行かせて、歩き始めた。
すると、首に回っていた腕をグッと締め付けてきた。

「ぅぐっ…」

くるし…。
こいつ、見かけによらず力ある…。

〇〇「くふふ。これは、おれからの宣戦布告…だ、よ?」

ふっざけんな!
振り落としてやろうか?

〇〇「あの人の前で出来るんなら、どーぞ。くふふ…」

なに⁉
それが狙いだったのか!
こっの、キツネ野郎!


/ 71ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp