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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第4章 復帰


僕「僕は...許されるなら、もう一度ボーダー隊員として街を守りたいです」
小「許されるならって、誰も明希の事を責めたりなんかしてないわよ!」
林「そうだぞ。寧ろ、お前ほどの貴重な人材を認めない訳ないだろ」
小「そうよ!いざとなれば迅もいるし!」
迅「って言うか、城戸さんが拒否る未来が見えてないから、俺の出番なしだよ。俺のSEがそう言ってる」

その後も、レイジさんに京介、栞ちゃんや陽太郎君も僕の入隊を歓迎してくれた。
みんなが自分を受け入れてくれる事が嬉しくて、いつの間にか力が入っていた肩が楽になった。

僕「ありがとう。これからよろしくね」
『あぁ!/うん!』
林「んじゃ、所属は玉狛支部で書類作っとくから、明日は本部に行くぞ」
僕「はい!」

その日の晩、僕の歓迎会が開かれ、レイジさんの豪華な手料理を味わった。
こんなに笑ったのは久しぶりだった。


悠一の相談を聞く前に、疲れて寝てしまったらしい僕は、翌朝、悠一の腕の中で目が覚めた。
悠一に悪い事したなぁと思ったけど、一緒にいる時間が増えただけでも悠一の不安は軽減されるから、これはこれでよかった気がする。
まだ寝ている悠一の髪をそっと撫でる。
眠っている悠一の顔は、大人っぽく成長していた。でも、やっぱりどこか幼さも残っていて、撫でる手つきが自然と優しくなる。
それが擽ったかったのか、悠一がゆっくりと瞼を開ける。

迅「あき...?」
僕「おはよう、悠一」

若干呂律が回っていない悠一に声をかける。すると悠一は嬉しそうに

迅「うん。おはよう」

と、可愛らしい笑顔で返してくれた。それはもう、言葉で言い表せないくらいには可愛い笑顔で。
すると、ドアが急に開いた。入り口を見るとそこには桐絵が立っていた。

小「明希!?」
僕「桐絵、おはよう。桐絵は起きるのが早いね」
迅「お?小南か。おはよ〜」
小「あ、うん。おはよう...じゃなくて!なんで迅が明希と一緒に寝てるのよ!」
迅「あー。昨日そのまま一緒に寝ちゃったんだよ。でも、別にやらしいことはして無いから安心して」
小「そ、そう。ならいいわ。取り敢えず早く起きてらっしゃい」
「「はーい」」

悠一とリビングに行くと、皆もう起きて活動していた。

僕「おはようございます」
皆『おはよう』

挨拶すると挨拶が返ってくる。まるで家族のような暖かな生活が今日からスタートした。
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