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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第4章 復帰


林「藤咲は、ボーダー創設期からいた古株なんだ」
『!?』

僕と桐絵と林藤さん以外の全員が、なんとも言えない表情で驚いている。
まぁそうだよね。まだ居たのかって思うよね。

小「って言うか迅。あんたSEで気付かなかったの?」
迅「うん...。当時の俺のSEに引っかかってなかったから、全然気付かなかった...」
僕「あーゴメンね。それは僕が見えないようにしてたから...」
『は!?』
迅「どういう事!?」

みんな凄い食いつくな。そんな凄い事はしてないんだけどな...。

僕「えっとね、簡単に言うと僕のSEを使ったんだよ」
『SE?』
僕「うん。超感覚読心って言って、相手の考えや思ってる事がわかるSEなの。でもコレは相手だけじゃなくて、自分の考えや思ってる事を人に伝える事も出来るの」
レ「どういう事だ?」
僕「例えば僕が今思ってる事が、口に出さなくても相手に伝えられるんです。要は、トリオン体の内部通話みたいな感じです」
『成程』
迅「でも、それがなんで俺のSEを封じれたんだ?」
僕「それは、僕の考えを常に悠一に伝えていたからだよ。言葉にしてないのに、僕が思ってる事が分かる時があったでしょ?」
迅「うん」
僕「悠一は、それを自分のSEで分かってるんだと思ってるだろうけど、実際は僕がSEで伝えていたからなんだよ。で、それを使っている間は、脳が僕のSEで伝えられる情報の整理をしてたから、悠一のSEは封じられていたの。見えていたと思っていた僕の未来は、僕のSEによって伝えられた情報を脳が勘違いしていたものだったの」
『.....』

みんな黙っちゃった。やっぱりこんなSE、気味が悪いよね。
悠一からしたら、自分のSEを抑え込む相手がいたんだもん。怖いよね。

??「凄い!」
僕「え?」

いきなり大きな声で、眼鏡の女の子が叫んだ。
凄い?こんな能力が?

宇佐美「あ、急にゴメンね!さっき自己紹介してなかったよね。私は宇佐美栞!よろしくね!」
僕「う、うん。よろしく」
宇「それよりそのSE凄いね!是非とも色々調べてみたい☆」

色々って何だ。なんか怖いぞ。皆は栞ちゃんの一言で笑っている。
何か、思ったより普通に受け入れられていたみたい。良かった。

林「話を戻すぞーwで、明希はボーダーに戻ってくるのか?」

部屋が静まり返る。

僕「僕は...」
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