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モデルのボーダー隊員【ワールドトリガー】

第17章 仲間


僕「僕が解説...?」
迅「おぉ、面白そうだな」

桜子ちゃんに、今日行われるB級ランク戦の解説して欲しいと頼まれた。なんでも、戦闘経験のあるA級隊員や年長組が主に解説を務めるらしいのだ。

僕「でも、僕自身ランク戦を見るのは今回が初めてなんだけど…」
武「初めてでも構いません!この前太刀川さんや村上先輩の指導をしていらっしゃったの、私見てまして...その時に『あの人なら解説頼める!』って思ったんです!ダメですか?」

ダメですか?と問われると断れないのが僕の性分だ。僕は快く引き受け、早速B級ランク戦昼の部の解説をするべく、解説会場へ向かう。そこは大勢のC級や正隊員で一杯になっており、解説席には既に1人座っていた。

佐「あ、桜子ちゃーん!遅かったね!…って明希ちゃん先輩と迅さんだ!」
武「実はですね、この試合の解説を藤咲先輩にも頼んだんですよ!」
迅「俺は明希の付き添い」
僕「えっと…初めて解説するからわかんない事もあるかもしれないけどよろしくね?」
佐「勿論ですよ!俺と桜子ちゃんがしっかりサポートしますよ!」
武《という事で、B級ランク戦昼の部は私、武富桜子と嵐山隊佐鳥先輩とA級ソロの藤咲先輩でお送り致します!》

♢♢

武《さて、始まりましたB級ランク戦!初戦は間宮隊・吉里隊・玉狛第二(三雲隊)の対戦になります!》
佐《玉狛第二は明希ちゃん先輩の後輩だったよね〜》
武《そうなんですね!藤咲先輩から見て3人はどんな感じですか?》
僕《どんな感じか...まず遊真君は凄く強い。模擬戦を見ていても、戦況に応じて最適な動きで対処出来る。この隊のエースだ》

会場からおぉ〜という声が上がる。

僕《次に千佳ちゃんはトリオン量が物凄く多い。狙撃訓練場の壁の事を知ってる人もいると思うけど、あの場に僕がいなかったらもっと大きな穴が空いてたと思うよ》
佐《明希ちゃん先輩は雨取隊員以上のトリオン保持者だからね。あの時はホント助かりました》
僕《いえいえ》

そう言うと会場がザワついた。

僕《最後に隊長の修君。彼は凄いよ》
武《と言いますと?》
僕《修君はトリオンが物凄く少ない。体力もあまり無くて、戦闘には向いていない。でも、彼には頭がある。まだ戦術は拙いけど、これからの試合で沢山学んで強くなる。たとえ上位陣でも、舐めてかからない方がいい。これはアドバイスじゃない。忠告だ》
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