第1章 新メンバー

「いってきまーす。」

「行ってらっしゃーい。」

よし！昨日はライブも行ったし！
また頑張ろう！！

「よっ！瑞希！はよ！」

「大輝！おはよう！」

後ろから親友の大輝が腕を肩に回し声をかけてきた。
大輝とは小学生の時から仲良くしてる。

「昨日のライブ。どうだった？」

「もうね、すっごっいかっこよかった！！これで1年また頑張れる！」

「1年？今年は公演少ないのか？」

「ううん。たぶん当たんないから。倍率高すぎて（笑）一応、抽選は引くんだけどね。」

StarPieceは東京でしかライブをしていない。
理由はわかんない。
だから色んな所からファンが集まってくる。

「そっか……よし！俺が癒してやるよ！」

「大輝は違うから別に嬉しくないよ（笑）」

「うっ……何か今超傷ついた……」

「ごめんごめん。嘘。大輝は隣に居てくれるだけでいいよ（笑）」

「みずきぃ……やっぱ俺、瑞希の親友でよかった……」

「はいはい（笑）」

大輝はいつもこんな感じだ。
「瑞希がいないと死ぬー」とか「瑞希泣かした奴殺す！」とかよく言ってる。
僕の何のつもりなんだろうか……(汗)

「あ、瑞希くん！おはよう！」

「おはよう。」

女の子達が挨拶をしてくる。
僕は笑顔で返す。

「キャー♡」

「お前本当にモテモテだな。」

「そんな事ないよ……」

「おはよう、瑞希くん！」

「あ、おはよう！」

「返してくれたー！」

「いや、そんな事無いことないだろ。さっきからお前にだけ挨拶してるし。それとも友達か？」

「知らない人。」

「……うん、間違いないな。」

僕と大輝は一緒に歩いて学校に向かった。