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ハイキュー!! 秋祭りバトン!

第7章 autumn wedding


チャペルの鐘が青空に鳴り響き、色とりどりの風船も、その空の青に吸い込まれていく。

『素敵なふたり・・・』

さっきとは違う、うっとりとした・・・ため息が漏れる。

及「オレなら今すぐ、着せてあげるけど?」

『及川・・・?』

岩「やっぱり女はウェディングドレスに憧れるモンなのか?」

『岩・・・女心分かってないね・・・』

花「なんなら今すぐ、オレと飛び入り参加しちゃう?」

『アホか花!』

松「オレは本気で考えてもイイけど?」

「松までやめてよ・・・」

まったく・・・この4人は・・・

やや呆れた時、素敵なふたりを囲んでいたギャラリーが湧いた。

『な、なに?!』

その歓声に驚き、思わず凝視してしまう。

及「これから、ブーケトスがあるみたい」

ブーケトス・・・花嫁が投げるブーケが届いた人は、次の花嫁になれるっていう、幸せのバトンタッチの・・・あれ?

・・・ここまで届いたりしないかな?

なんて、ちょっと期待しちゃったりして。

ー じゃあ、投げますよ~! ー

花嫁がみんなに背中を向け、ブーケを高々と構えた。

ー せぇ~の~!!! ー

誰の手に、届くのだろうか?

その幸せの行方を、ボンヤリと見つめ続ける。

及「ちゃん!」

岩「!しっかり前見ろ!」

花「、思いっ切り腕伸ばせ!」

『えっ?腕?!』

松「落とすなよ!」

花に言われるままに、精一杯に腕を伸ばす。

私の目の前を、ゆっくりとブーケが通過して・・・

ポスンと、腕の中に・・・落ちた。

『う、うそ・・・』

思わず呟くも、腕の中には花嫁が抱えていたブーケと同じものが、風に遊ばれながら花びらを揺らしている。

松「ナ~イスキャッチ、」

及「これでオレとの未来は確定だね!」

花「に腕伸ばせって言ったのはオレだ!」

岩「ホントお前らうるせぇ・・・」

まじまじとブーケを眺めて、ホントに私が受け取っても良かったのかと不安になり、花嫁に顔を向ける。

周りのギャラリー達は唖然としていたけど、その輪の中から花嫁がゆっくりと歩み寄って来た。

『あ、あのっ!すみません、通りすがりなのに、ブーケを・・・』

なんとなく居心地が悪いような気もして、ブーケを掲げて花嫁の顔を見た。
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