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ハイキュー!! 秋祭りバトン!

第5章 スポーツの秋?それとも恋の秋?!


ひと足早く、体育館の裏でを待つ。

来る、だろうか?・・・それとも・・・

いや、最初に約束したあの時・・・は分かったと、言っていた。

・・・誰かを待つのは、こんなにも長く感じるのか。

大きな体を小さく折り曲げ、外柱の台に腰掛けた。

ぼんやりと柄にもなく空を見上げ、風に流されていく雲を数えながら、この後の事をイメトレしてみる。

どの、タイミングで・・・なんて言おうか。

そんな事を何度か繰り返していると、遠くから微かに、足音が聞こえて来た。

『黄金川君、遅くなってゴメンね!応援団の方の片付けに手間取っちゃって・・・』

・・・来た!

スっと立ち上がり、オレはに全然待ってないから心配いらねぇと伝えた。

『あの・・・それで、黄金川君の話って?』

・・・コッチも来た!!

「あ、あぁ・・・その、だな・・・」

『・・・うん、なに?』

あんだけイメトレしたのに、オレは何やってんだ!

「あ、の!・・・オレは、その、セッターとしてもまだまだ発展途上で・・・周りに迷惑ばっかで!えっと・・・人としても、だな、み、未熟者だと思う、けど・・・!」

あぁぁぁぁぁぁ!!!!

なに言ってんだオレは!!

『こ、黄金川君?とりあえず1回落ち着いてみようか?ね?そうしよう?』

「お、おおお落ち着けるワケねぇッス!・・・あ、いや、と、とにかくだ!」

グッと手を握りしめ、思いっきり、肺が避けるほど息を吸い込む。

「お、オレはが好きだ!!」

い・・・言った!!

『・・・・・・・・・え・・・?』

え?

えぇっ?!

なんでは泣いてるんだ?!?!

「悪い!泣くほど嫌だとか、ホント悪い!!今のはナシでいい!忘れてくれ!」

『違うの!・・・違うの黄金川君・・・なんか、今ので感極まっちゃって・・・』

「・・・え?」

えっと、感極まった?

『それから、これ・・・』

ジャージのポケットからが1枚のカードを取り出し、オレに向ける。

なんかコレには見覚えが・・・?

「あぁーーー!!なんでがぁっ?!」

『リレーが始まる前に、二口先輩に呼ばれて渡されたの。借り物競走の時の、黄金川君のカードだよって』

・・・は・・・はぃぃ?!

なんで二口さんが?!





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