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# 3104【気象系】

第6章 # FFC0CB


「じゃあもしかして、」

「うん。付き合ってるよ、俺達」


付き合って、って…
嘘でしょ? カズ、俺達の事からかってる?




「俺が先に一目惚れしたんです。
最初は女の子だと思って。でも男だって分かっても好きな気持ちに変わりわなくて」

「じゃあ、」

「ゲイではないです。
性別なんてどうでもいいと思えました
カズくんだから…好きになったんです」





カズだから。

そう言われてストンと腑に落ちた





「って事は、和也くんも?」

「はい、」

「おぉー! なんか凄ぇな! これぞ愛だな、愛!
はい、はーい! また質問コーナーです!って言うか独占インタビューだな!
二人はどこで知り合ったんですか!?」


本当にインタビューしてるみたいに、慎吾が目には見えないマイクを相葉くんに傾けて


「実家の、前で、」

「実家?」


「まーくんのご実家は幕張の中華料理屋さんなんだよ
あの日兄さんと二人で食べた、」

「…マジ?」

「マジです!」


そっか。
そうだったんだ


「…運命みたいだな、」


だってそうだろ
最後の晩餐に選んだあの中華料理屋さんが、後々カズの恋人になる人の実家だったなんてさ
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