第5章 選択と決意

ヒリヒリ痛む額を摩りながら、もう一度考える。


暦
「私は…変われるなら、変わりたいです」


烏養
「…まぁ、俺としては、そもそも変わる必要があんのかも分かんねえ訳だが」


頭を掻きながら、コーチは視線を逸らした。


アシスタントコーチか〜…私に出来るかな…


暦
「…う〜〜…」


やってみなきゃ分からない、とか…自分で言える事じゃない。


けど、コーチがここまで言ってくれたし…全く興味が無い訳でもないし…


暦
「…やってみます…」


烏養
「よし！漸く腹決めたな」


超小声で言ったのに即拾われた。


暦
「で、でも！始めるのは、東京遠征終わってからにして下さい！」


烏養
「あ？何でだ」


暦
「いきなり過ぎて困るからです‼︎」


せめて心の準備する時間下さい‼︎