第5章 選択と決意

約10分後、漸く梢が帰って来た。


梢
「ただいまーっス！」


暦
「遅い‼︎」


ご機嫌でリビングに入って来た梢に思わず怒鳴る。


それくらい、今の私はイライラしてる！


梢
「珍しくプリプリしてんね。なんかあったんだ？」


暦
「あった！今日、仁花ちゃんが正式に入部したんだけど─(梢「私もその話がしたかった！」─聞けや‼︎(怒」


梢が話したい事と私が話したい事は絶対に別！


梢
「新マネちゃんが作ったバレー部のポスター！素晴らしかった！」


暦
「だよね！私も初めて見た時、凄いと思って…Σじゃなくて！梢、お願いだから私の話聞いて！」


ごめん仁花ちゃん、ポスターがどうでも良いって訳じゃないんだけど…！


心の中で謝りながら、私は梢に詰め寄った。


梢
「おおう、えらい剣幕…よっしゃ、話してみ。私がトコトン聞いたるぜ！」


一呼吸置いて、私は言いたかった事を言った。


暦
「私、バレー部のマネージャーじゃなくなった‼︎」