第10章 好きなのは…?
"家上がらせてもらっていいですか?"
そんな松本くんの申し出は
軽く却下させていただき
近所のファミレスに
移動させていただきました(笑)
「それで…?
家に押し掛けてまで話したい話しって何?」
そう温かいコーヒーを
口に運びながら話を促すと…
松本くんは嬉しそうに
私を見つめながら
「そんな焦らなくてもいいじゃないですか(笑)
こうやって外で先輩に会うの初めてですし…
なんかこれ…
デートみたいじゃないですか(笑)?」
なんてこれまたやっぱり
空気の読めない一言を放ち…
「うーん…それはどうだろうね(汗)?」
なんて困り果てる私に
「分かりました(笑)
じゃあここから本題です!
先輩には今付き合ってる人は
いますか?」
なんて…
今一番触れてはいけない
グレーきわまりない部分に
土足で遠慮なく踏み込んでくる…(涙)
そして極めつけは…
「いや…あの…
それは…いると言えばいるし…
いないと言えばいないし
そこはすごく微妙なところで…
ってこんなの
松本くんにはまったく
関係なくないですか(汗)!?」
なんて自分が情けなくて
なぜかキレ気味な私に
「関係なくないですよ?
だって俺…先輩好きですもん(笑)」
そう言って松本くんは
これでもかというぐらいにっこりと
微笑んだ…(汗)