第8章 素直になるとき…
"お隣さんが好きです…"
そんな私の精一杯の告白に
お隣さんは
満足気に一瞬にんまりと笑ったものの
次の瞬間…
「お隣さんじゃなくて…すばるや…
いい加減名前で呼べ(笑)」
そう言ってまた
必死に離した距離を縮めて
顔を近づけてくる…(汗)
そんな慣れない距離感に
「いや…あの…だから…
ゆっくり…ゆっくり進みませんか(汗)?」
逃げ場を探して後退りしてみたところで
すぐに窓に背中が当たって
鼻と鼻がくっつきそうなほど
顔が近づいて
慌てて…
「"す…ばる"?」
そうお隣さんの名前を呼ぶと
「ん…」
そんな小さな返事と一緒に
お隣さんの唇が私の唇に触れる…
突然訪れた2度目のお隣さんとのキスは
触れた瞬間
なんだかふわふわドキドキ
胸がはしゃいで
もっと触れていたい…
なんて思わされてしまう
ずるいキスで…
キスで真っ赤に染まった私のほっぺたを
嬉しそうに指でつつきながら
「はる…腹…空いたんやけど?」
なんて
お隣さんは
いたずらっ子みたいに
にんまりと笑った…